
ギムネマ
2016/08/10
インドで1000年以上も前から使われ、今でもサプリメントの原料として重宝されているギムネマ。カロリーカットサプリの成分としては定番中の定番と言っても良いギムネマですが、その秘められた効果・効能とはどんなものなんでしょうか?
ギムネマについて
ギムネマは、インドの中南部が原産の植物です。ギムネマには「ホウライアオカズラ」という日本語での呼び方もあるのは知っていましたか?
正式な学名を言うと、「キョウチクトウ科 ギムネマ属 ギムネマシルベスタ」という種類の植物です。キョウチクトウ科は以前「ガガイモ科」とも呼ばれていたため、そのように説明している情報もあります。
どんな姿をしているかというと、直径4~8cmほどの葉っぱがたくさんついたつる状の植物で、木などに巻き付いて成長していきます。
古くから薬草として使われてきた歴史もあり、インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」では糖尿病の治療に使われていたようです。
ギムネマのダイエット効果のしくみ
ギムネマにはなぜダイエット効果があるのか。それはギムネマの持っている次の2つの特徴が関係しています。
糖の「受容体」に入り込む
ギムネマの効果として有名なのが、甘みを感じにくくするという効果です。これはギムネマの主成分である「ギムネマ酸」の働きだと考えられています。
ギムネマ酸は、糖の甘みを感じる部分に入り込むことができ、一度ギムネマの葉を噛むと、最大で2時間ほど、甘みを感じなくなるようです。ただ、サプリメントは水やお湯で飲み込んでしまうので、この効果を発揮することはできません。
ではなぜサプリメントの成分として使われているかというと、甘みを感じなくなるのと同じ働きで、腸の中にある糖の「受容体」という部分にもギムネマ酸が入りこんで糖の吸収をおだやかにできるからです。
ギムネマが糖の余分な吸収をカットしてくれることで、肥満や糖尿病、生活習慣病を予防する効果があるので、甘いものや炭水化物が好きな方のダイエットには適した成分といえるんですね。
ブロックされた糖質が腸をキレイに
ギムネマによってブロックされ、小腸で吸収されなかった糖は、食物繊維と似た働きをして腸の中をキレイにしながら排出されます。
腸の中が汚れていると、必要な栄養素と不要な栄養素の切り分けがうまくできなくなり、せっかくバランスの良い食事をしていても、実際吸収されるときには偏ったバランスで吸収されてしまうことになってしまいます。
ダイエットにはバランスの良い栄養吸収が欠かせないため、腸内環境を良くしておくことが大切です。
ギムネマの効果を発揮するには?
ギムネマの効果をうまく発揮するには、飲む時間が大切です。ギムネマは、糖の吸収を物理的にブロックしてくれるので、食べ物を食べる直前か直後に摂取するといいでしょう。逆に、空腹時に飲んでもブロックするものがないので、あまり効果は得られません。
ギムネマの甘みを感じなくするという効果も試してみたいですよね?そんな時にはギムネマ茶がおすすめです。ギムネマ茶はサプリメントと違って、ギムネマ酸が直接口の中に広がってくれるので、糖の甘みを感じにくくなります。
ギムネマ茶を先に飲んでからチョコレートなどを食べると、「おいしい」味ではなくなるので、甘いものに対する食欲を抑えることができます。