
糖質や炭水化物が吸収されるしくみ
2016/11/11
糖質や炭水化物をカットすることがダイエットに良いと言われますが、私たちの体はどうやって糖質を吸収しているのか?それを知ることで、効果の出るサプリ選びにつながります。
糖質と炭水化物ってどう違うの?
ダイエットといえば、糖質や炭水化物という言葉を必ず耳にしますね。それぞれの吸収について詳しく見ていくため、まずは基本的な知識から整理していきます。
まず糖質、炭水化物を一つのテーマでまとめて取り上げたのは、基本的には同じものだからです。英語ではどちらもCarbohydrateと訳します。
日本語では、使う場面によって言葉が変わるため、科学的に説明する時には「炭水化物」、栄養学的に説明するときには「糖質」と使い分けられているようです。
専門的な分野では、ニュアンス的に微妙に違うようですが、日常的な範囲ではどちらの言い方でも問題はないため、どちらの言葉も同じように使われています。この記事でも両方の言葉が出てきますが、同じものと思って読んでください。
糖質、炭水化物の吸収の仕組み
糖質にはいろいろな種類がありますが、私たちの体はエネルギー源として、「グルコース(ブドウ糖)」を吸収するように出来ています。逆に言えばどんなにいろんなものを食べても、グルコースという形まで分解しないと、吸収してエネルギーに変えることができません。
糖質や炭水化物の種類は、数をあげればきりがありませんが、代表的なものがグルコースに分解される仕組みを紹介します。
アミラーゼでデンプン(アミロース)を分解する
体に取り入れる炭水化物のなかで、代表的なものがデンプンです。デンプンはアミロースとも呼ばれ、まずは口の中で唾液に含まれる「アミラーゼ」という消化酵素で分解されます。
糖質がデンプンの状態で含まれている食品は米、小麦、トウモロコシ、豆類、根菜類、実は野菜にもデンプンが含まれます。
ここでは一気に分解されるのではなく、一段階小さな「マルトース」という糖質に分解されます。ちなみに野菜はマルトースと食物繊維に分解されますが、ここでは食物繊維の働きの説明は省きます。
マルトース、からグルコースへ
上の説明でデンプンで分解されたマルトースは、お腹の中を通る間に「マルターゼ」という消化酵素でグルコースに分解されます。これでやっと吸収される状態になりましたが、なぜわざわざ2段階に分けて分解されるのか気になりませんか?
それは、マルトースはデンプンから分解されるだけでなく、そのまま含んでいる食べ物もあるからです。マルトースをそのまま含んでいる食べ物は、水飴や麦芽、サツマイモなどがあります。
もしデンプンからグルコースへ一気に分解できる仕組みがあったとしても、それだけだともともとマルトースの状態で含まれているものは分解しきれないことになってしまうので、2段構えの分解になっていると考えられています。
その他の糖質
デンプンやマルトース以外でも、私たちが食べ物から取り入れる代表的な糖質がいくつかあります。
意外と知られていませんが、調味料として使われる砂糖やハチミツ、フルーツの果汁は、「スクロース」といって、たくさんある糖質の1種なんです。お腹の中で、スクラーゼという消化酵素によってグルコースに分解されます。
牛乳や乳製品には、ラクトースという糖質が多く含まれています。これはラクターゼという消化酵素によってグルコースに分解されます。
糖質カットサプリ
このように、一言で糖質、炭水化物と言っても、種類があり、それによって吸収の仕方も変わってきます。自分の食生活を見返して、どの糖質を摂り過ぎているのか分かれば、本当に効果のあるカロリーカットサプリが選べそうですね。
この記事を参考に、ぜひ一度自分がどの糖質を摂り過ぎているか、考えてみてくださいね。